見出し画像

企業見学に行ってきました


1.電気科の企業見学

 電気科では毎年5月下旬に、2・3年生合同で約70社の企業の中から、自分がインターンシップに行ってみたい企業、就職の候補にしたい企業を1社選び、企業見学に参加します。
もちろん、新規開拓もOKで、原則として生徒の意志で見学出来ます。

2.「三越伊勢丹アイムファシリティーズ」

 今回は、「三越伊勢丹アイムファシリティーズ」が管理する「銀座三越」に電気科片岡が生徒と一緒に訪問しました。
この企業が設備を管理する、日本橋三越、新宿伊勢丹などでは本校電気科の卒業生がたくさん活躍しています。
今回の見学も、本校の卒業生の方に案内して頂きました。


先輩と懇談

 電気科の生徒が「銀座三越」でどのような仕事をするのかというと、お客様が安全・安心な環境でお買い物を楽しんで頂くための、設備管理です。
空調、照明、水関係、警備、電源等々、店舗内のすべての設備を点検、運用していきます。

その中でもとても興味を持ったのが、店舗のライティングのお話でした。ショップの方に、「もう少し照明の角度をつけて・・・」、「こうしたら商品が目立ちやすくなる」という提案もされるそうです。単に設備の管理だけではなく、どうしたらお客様、店舗スタッフに喜んで頂けるかということを考え、「三越伊勢丹グループ」の社員として、日本のインバウンドの象徴である「銀座三越」を盛り上げるという、高い意識を持って仕事をされていました。

屋上で排気設備等の説明を受けます


銀座三越は12F、その上の屋上の景色です!


普段見られない景色なので記念撮影を


ついでに社員の皆さんと記念撮影を


銀座三越を支える設備の数々

3.社内教育制度や必要な資格

 現場には工業高校の卒業生も多く、女性でも働きやすい職場だそうです。それもそのはず、百貨店ですから、店員さんもお客様も女性の割合が多いので、様々な環境が整っているとのこと。
さらに、銀座三越、日本橋三越、新宿伊勢丹もほぼ鉄道直結ですので、通勤のし易さは完璧です。

 必要な資格は、「第1種電気工事士」、「第2種電気工事士」、「危険物取扱者」、「工事担任者」、「消防設備士」、「第3種電気主任技術者」、「冷凍機責任者」など。市川工業高校の電気科であれば、すべて在学中に取得できます。また、社内に資格のサポートチームがあり、「電気工事士」のサポートには自信があるとのこと。

4.常にお客様のため

 生徒から、卒業してから「茶髪」や「ピアス」というのはどうなんでしょうか?という質問がありました。先輩からは、

 装飾品は作業中に落として事故を起こす可能性、電気的に危険があるかもしれない可能性がある。プライベートでするのはまったく問題ないが、仕事にマイナスがあることは絶対に不可です。
 また、茶髪や金髪の作業者が売り場を歩いていたら、お客様からどう思われるのかを考えてみてください。銀座三越の客層を考えると、自分たちはどのような髪型をするべきか、自分自身で考えれば分かると思います。

とのことでした。今回の見学でも、売り場に入るとき、出るときは、我々も「一礼」を求められました。

 生徒達も、働くということは自分の夢を実現し、人生を豊かにするというだけでなく、その先に「お客様」がいるということを理解してくれたと思います。

5.在学中の企業見学、インターンシップ

 電気科では、3年間を通じたキャリア育成プランを持っております。
特に、企業見学については2、3年生で1回ずつ、2年生でのインターンシップは夏休みを中心に1社以上、多い生徒は4、5社に実習に行きます。
 ここまで、企業見学、実習を実施している学校は県内にはありません。
ICT活用や国家資格だけなく、キャリア教育も本学科の「推し」のポイントです。